
中学受験を続けるべきか、辞めるべきか…

以前、中学受験のために他塾で学ばれていたご家庭の保護者の方から、お問い合わせをいただきました。
その際、こんなお悩みを打ち明けてくださったんです。
「中学受験をしようと思って、他の塾に通ってるんですけど、本人の取り組み方とかを見ていて、“このままつづけていていんだろうか?”と思うようになってきまして…。
クラス分けテストでもずっと一番下のクラスで、模試を受けても偏差値が30台なんです。
子どもは「中学受験を辞めたくない」とは言ってるんですけど、かと言って勉強に対して前向きに取り組んでいる様子はあまり見られないんです。
正直、子どもがどうしたいのか?、何を考えているのか?がよくわからなくて…。
親としては、中学受験を辞めてもいいかなとは思っているんです。ただ、もし中学受験を辞めたとしたら今の塾は辞めないといけなくって、辞めてしまって勉強をまったくしなくなるのも不安なんです。
だから、辞めたら辞めたで、その後はどうしたらいいのかまだわからなくて…」
中学受験にかけられる時間は、かぎられています。
だからこそ、お子さまによってはどこかのタイミングで中学受験をつづけるか、辞めるかを判断しないといけない場合もあります。
もし、今ご紹介した保護者さまと同じような悩みをお持ちなら、ぜひ2,3分ほどお時間を取っていただいて、つづきをご覧になってみてください。
このブログは、中央区日本橋で学習塾を運営している塾長が長年の指導経験に基づいて、お子さまの最適な受験についてのヒントをお伝えしています。
はじめにお伝えしておきたいのは、仮に中学受験を辞めたとしても決してダメではないということです。
むしろ、高校受験に切り替えて高校で望む進路に進んでいるケースもたくさんあります。
中学受験に向いている子、向いていない子の決定的な違い

つぎにお伝えしたいことは、少し厳しいものになるかもしれません。
このブログをご覧くださっている時点で、お子さまが小学6年生で、保護者さまから見て「精神的に幼いな」と感じておられるなら中学受験はお勧めいたしません。
当塾の生徒だったら、保護者さまにはそうお伝えします。
私の長年の観察では、精神的に幼いお子さまは中学受験には向いていないと感じます。
例えば、精神的に幼い振る舞いとして、つぎのようなものが挙げられます。
- 塾や学校などで、自分から質問できない
- 単語での受け答えが多い
ちなみに「せんせーい、しゅくだぁ〜い」みたいなのが、単語での受け答えです。
まだお子さまが小4,5年生であれば、中学受験までに成長し、間に合う伸び代はあります。
そのことを前提に、成長を促すのなら「国語力」を伸ばすことをお勧めします。
成績が伸びない原因は、すべての土台となる国語力かもしれません

私は、国語がすべての科目の土台になると考えています。
どんな科目であっても、問題文を読めて理解できないと正しく解答することができないからです。
そこで、現時点での国語の成績がどうなのか?が重要になります。
成績が伸び悩むお子さまで、国語が苦手なケースは少なくありません。
ですが、たとえ今は国語が苦手でも、入試問題を解くことで国語力は鍛えられます。
さて、私が考える「国語力」とは、大きく分けてつぎの3つです。
- 読解力
- 語彙力
- 論理力
そして、この3つがベースとなって、
- 相手の伝えたいことを読み取る力
- 自分の伝えたいことを表現する力
- 要約する力
- 言い換える力
なども培われていきます。
中でも、国語が苦手なお子さまは語彙力が乏しい傾向があります。
ですので、国語の成績を伸ばすためには、まず漢字および語彙の問題に力を入れて取り組まれることをお勧めいたします。
また、国語が苦手なお子さまは、闇雲に問題を解いて答え合わせで終わっている傾向があります。
国語は、何となくで解いている子が多い科目でもあります。
ですが、国語では「解答に根拠があるか?」が重要です。
そのためにも、上記に挙げた「国語力」を鍛えることが大切になります。
成績が伸び悩む子ほど、「丸つけ」に問題があります

中学受験にかぎらず、成績アップのために当塾で重視して取り組んでいるのが「丸つけ」です。
そして、成績が伸び悩むお子さまほど丸つけを乱雑に行っています。
また中学受験では、一般的に保護者さまがお子さまの解答を丸つけするのが定着しています。
そのため、意外にも自分で丁寧に丸をつけることができないお子さまが少なくありません。
実際のところ、中学受験で成績が伸び悩み当塾に来られたお子さまは丸つけが丁寧にできないことが多い傾向があります。
もちろん、小学生なので間違って丸をつけてしまうこともあるでしょう。
また、時間短縮のために保護者さまが丸つけをされてきたんだとも思います。
ですが、そのために自分のミスに気づけていないお子さまが多いことも事実です。
実は、子どもたちとって丸つけは、保護者さまが思っている以上に難しい作業なんですね。
めんどくさがって、一問ずつではなく1ページ全体に丸をつけたり、何ページもまとめて丸つけをすることがけっこうあります。
これは、丸つけではありません。
というか、子どもたちは「正しい丸つけのやり方」を教わったことがありません。
一問ずつ丸つけを行うからこそ、ミスに気づきやすくなります。
逆に、丁寧に丸つけをしないから、テストでケアレスミスすることが多くなります。
それらの理由から、当塾では小学5年生以上は自分で丸つけする機会を作るようにしています。
そして丸つけの習慣が、意外にも中学に入学してからの成績の伸びに差をつけることになります。
ただし、すでに保護者さまが丸つけする習慣がついていたとしたら、自力でその習慣を変えることはかなり難しいというのが私がさまざまなご家庭を見ていて感じる印象です。
率直に申し上げて、塾などの他者に任せないと難しいのが実情だと感じております。
なぜなら、親子で改善を試みても、どうしてもお子さまが「(丸つけ)やってよ〜」と甘えてしまったり、保護者さまも「自分でやんなさい!」といった感じで必要以上に声を荒げてしまってケンカみたいになってしまうことが少なくないからです。
ちなみに(手前味噌ではありますが)お子さま自身が丁寧に丸つけできるように指導しているのは当塾くらいではないかと自負しております。
中学受験を続けると決めたら

さて、ここまでお伝えしてきて、中学受験をつづけるか?辞めるか?の判断しやすくなってきていらっしゃるかもしれません。
もちろん、どちらを選ぶこともできます。
くり返しますが、中学受験にかけられる時間はかぎられています。
ですので、大切なことはできるかぎり早く「中学受験をつづけるのか?、それとも辞めるのか?」をご判断いただくことです。
そして、中学受験をつづけられることを決められたのなら、まずはここまでお伝えしてきたことに取り組まれることをお勧めいたします。
それによって、成績アップおよび志望校合格の確率は着実に高まることは間違いありません。
ではここからは、中学受験を辞めた場合についてお伝えしたいと思います。
中学受験を辞めたあと、勉強まで辞めてはいけない理由

とても大切なことは、中学受験を辞めた場合でもメンタルケアのためには勉強はつづけたほうがいいということです。
なぜなら、中学受験を辞めたことで勉強をしなくなるとお子さまの中に“敗北感”のようなものが生じてしまうからです。
それは、お子さまの将来に長く暗い影を落としかねません。
ですが、中学受験を辞めても勉強をつづけることでお子さまにとっても保護者さまにとっても「高校受験に切り替えた」という納得感が生まれます。
何より、強調してお伝えしたいことは「中学受験を辞めることは、決して敗北ではない」ということです。
東京都の中でも私が塾を経営している中央区は、中学受験をするご家庭がかなり多い地域です。
そして、中学受験を辞めることにネガティブな印象(=敗北)をお持ちな方も少なくありません。
それゆえに「中学受験を辞められない…」と考えておられるご家庭も多いように感じます。
ですが、客観的な視点で申し上げますと、中学受験を辞めることは「お子さまにとって合っている進路が見つけられた」とも言えます。
中学受験の場合、年齢的な観点から(中学受験を)はじめるきっかけも、志望校選びも、保護者さま主導で決めてしまっていることが多いように感じます。
それで合格し、進学した中学が、必ずしもお子さまに合っているとはかぎりません。
それに対して、高校受験になるとお子さまの意志で志望校を決めるようになります。
それによって、より自分に合った志望校を選べることも多くなります。
実際に当塾でも、中学受験を辞めて高校受験に切り替えたことで、結果的に中学受験で志望していた学校よりもより理想的だったり、お子さまに合った高校に進学しているケースがたくさんあります。
中学受験を辞めることは、敗北ではなく進路の選び直しです

もちろん、高校からでは入れない(受験できない)学校があることも事実です。
ですが(くり返しますが)、その学校がお子さまに合っているとはかぎりません。
実際にこれまで、中学受験をして志望校に入学したものの合わずに転校したケースも私は見て来ました。
あくまで大切なことは「お子さまに合った進路を選択できること」。
そして実は、それ以上に大切だと私が考えていることがあります。
それは「中学受験をしてもしなくても、勉強はつづいていく」ということです。
だとするなら、すでに形成されている勉強習慣を継続させるためにも、勉強はつづけるべきです。
そのうえで、勉強習慣を継続させるために当塾でサポートすることが可能です。
高校受験に切り替えたとしても、これまでの経緯を踏まえた学習指導をさせていただきます。
当塾は個別指導のため、中学受験をされる方も公立中学に進学される方も、それぞれのお子さまに合った授業を受けていただくことができます。
最後にもう一度くり返しますが、中学受験にかけられる時間はかぎられています。
だからこそ、なるべく早く保護者さまの悩みやご不安をクリアにして、迷いなくご判断いただくことを私としても望んでおります。
そしてその選択が、お子さまの未来を明るく照らすものになりますことを、心から願っております。
最後まで、ご覧くださいまして感謝いたします。

