N講師による親子ガイダンスレポート(中3生対象)

過去に開催した保護者会の様子(今年のものではありません)

今回は三井塾で講師をしているNが、
7月に行われた親子ガイダンスの様子をレポートします!

親子ガイダンスに参加できなかった方はもちろん、
入塾を考えている方に読んでいただき、
三井塾ならではの考えや雰囲気などを知っていただけたらと思います。

  • 成績UPに必要なこと、してはいけないこと
  • 目標を達成しやすいマインドの作り方
  • 親子関係を良好にするためのアドバイス

…など、盛りだくさんの内容です。

  1. 第二部:中学3年生の生徒・保護者向け
    1. 成績が上がらない理由って?
      1. やる気がない
      2. 生活習慣が乱れている
      3. 家庭環境が悪い
      4. 目標(こころざし)がない=先々の目標がない人。
      5. 根本的な能力がない
    2. 成績UPに必要なこと
      1. 自律学習環境
      2. 計画力⇒臨機応変な対応
      3. 学習を継続する力
    3. 今からどんなアクションを起こすべきか?
      1. 7月はチャンス!
      2. 振り返る
      3. ノルマを決める
    4. 三井塾の自律手帳
    5. ここで三井先生からクエスチョンタイム!
    6. 夏休みで成果を出すために
      1. 1日を3つ《午前・午後・夕方(夜)》に分ける
      2. 過去問を解くなら午前中に
      3. 邪魔するものから離れる
      4. 自分の「とりせつ」をつくる
      5. 自分と約束し、守る
    7. 問題解決型と目的志向型
    8. 親も子も気をつけるべき3つのこと
      1. 情報(誰が書いたかわからないネットの情報)
      2. 付き合う人
      3. 自分の言葉
    9. クエスチョンタイム2!
    10. 大切なのは、接触回数と経験
    11. 夏期講習で大事なこと
      1. 入試範囲の数学の予習・復習
      2. ESAT-J対策
    12. 夏の間にやるべきこと
      1. 学校の宿題は早めに終わらせる
      2. 志望校を絞る
      3. 手帳のTODOリストを毎回使う
    13. アンケートのご回答
      1. どうして保護者会(中1,2年生)・親子ガイダンス(中3生)に参加しようと思われましたか?
      2. 我が子に対して「今日からこうしよう!」と思ったことがあれば教えてください
      3. 今回の保護者会はご満足いただけましたか?
      4. 我が子とのコミュニケーションが難しいと感じていますか?
      5. つい家でイライラしてしまうことがありますか?
      6. 我が子の将来に不安を感じていますか?
      7. 我が子に大学進学をしてほしいと思いますか?

第二部:中学3年生の生徒・保護者向け

このイベントは、
第一部の保護者会(中1,2年生対象)と
第二部の親子ガイダンス(中3生対象)に
分かれて開催しました。

第二部は親子で参加するスタイルです。
中にはお父様、お母様、子どもの3人で参加している人も!

成績が上がらない理由って?

やる気がない

最初の定期テストが帰ってきて
「難しかった」「時間が足りなかった…」
と思った人も多いかもしれません。

でもそれは、入試でも同じこと。
結果に一喜一憂するのではなく、
「次に同じものが出たらどうするか」を考えることが大切。

また、「次頑張ろう」と思っていたら、
それは点数が伸びない人の思考です。
次頑張ろう、ということは、今は頑張らないということ?
受験生の中3は「今」頑張らなきゃだめなんです。

生活習慣が乱れている

夜ふかしをする、部屋が散らかっている、
制服は脱ぎっぱなし…など
これは「細かいことが気にならない」から起こること。
性格が大らかなのは良いことですが、
テストは細かいことを気にするものです。

家庭環境が悪い

「親子の仲が悪すぎる」
「兄弟が小さくてうるさい」
「勉強したいときに親がテレビを見て大爆笑している」…など

目標(こころざし)がない=先々の目標がない人。

たとえば、お金が欲しくて自販機の釣り銭口で10円を探す人は、
お金持ちにはなれませんよね。
同じように「テストで何点とりたい」と思うだけでは
点数は上がりません。

根本的な能力がない

ここまで挙げましたが、
結論「変えられるものは変えよう」ということ。

生活習慣もマインドも、今日この瞬間から変えられます。
また、目標を達成するためには、親子関係は良いほうが良い。
「親子だから」という甘えで、反抗ばかりしていたら損です。

成績UPに必要なこと

自律学習環境

わからないところだけをやるだけでは、成績は上がりません。

計画力⇒臨機応変な対応

計画とは崩れるもの。それをふまえて計画を立てていきましょう。

学習を継続する力

どんなことでも「継続」が大事です。

今からどんなアクションを起こすべきか?

7月はチャンス!

この時期の中3は、いったんやる気が下がるもの。
テストが終わってホッと一息、となる人が多いからこそ
周りと差をつける大きなチャンスです!

振り返る

ただ問題を解き直すだけでは、振り返りとは言えません。
「自分がどうしてその点数になったか」を分析することが大事です。

ノルマを決める

教材・量・時間の3つの軸で考えましょう(どれかだけではダメ)
たとえば「1時間勉強しよう」と目標を立てて
トイレや冷蔵庫を除く時間もカウントしていませんか?

また、生活習慣が乱れている人は、時間の感覚がズレています。
なぜなら、自分が何にどれくらい時間がかかるのかを読めていないから。
夏休みを有効活用して、時間の感覚をつけていきましょう。

三井塾の自律手帳

三井塾で活用している、自律手帳。
授業終わりに各々が「今日行った勉強」を書いています。
右側にはTODOリストを書く欄があり、
ノルマが終わったら消す仕組みです。

この手帳は、ただ書いて出せばいいわけではありません。
これらの目的は自分の目標や行動を「可視化する」こと。
書くことが目的になってはいけないので、
丁寧に書け!とかはガミガミ言いません。

ここで三井先生からクエスチョンタイム!

『志望校選びで大切なことは
親子で「◯◯◯の◯◯」をすること。
この◯◯に当てはまることはなんですか?』

実はこれ、前回の保護者会で行った内容だそうです。
『親子で協力して答えを考えてくださいね!』とのこと。

さて正解は…
親子で「価値観の共有」をすること
親子でぶつかったときは、子どもの価値観を優先してください。

夏休みで成果を出すために

1日を3つ《午前・午後・夕方(夜)》に分ける

「1日9時間勉強する」と考えるとハードに感じても、
3つにわけると「意外に自由時間があるな」と思えませんか?
両親が働いているから「昼に起きて塾に間に合えばいいや」はNG。
寝溜めはできないので、長くまとめて寝よう!という考えもNGです。

過去問を解くなら午前中に

本番のテストと同じルーティンを作りましょう。
「自分が冴えてるのは夜!」と思っても、入試は日中。
だから学校のない夏休みもリズムを崩さず、
規則正しい生活を送ることが大事なんです。

邪魔するものから離れる

人は誘惑に勝てないもの。

・とにかく寝てしまう、
・友達と遊んでしまう
・ゲームをしてしまう…

これらに制限を作っても「もっともっと!」となるので
いっそ離れてしまうほうが楽です。

自分の「とりせつ」をつくる

中高生は自分の感情のコントロールができないもの。
気分に波があるのが普通で、
何にイライラしてるのか自分ではわからないことも。
とはいえ「イライラするから、今日は勉強しない」はNGです。
どんなときも継続的に勉強をするために、
以下のように自分のとりせつを作りましょう!

  • when:いつイライラする?
  • where?:どの場所にストレスを感じる?
  • how:どうすることで気が紛れる?

自分の機嫌を取る術やモチベーションを上げる術を知ることが大事。
野球選手がバッターボックスに入る際に音楽をかけるのはなぜか?
それは、士気を上げるため。

皆さんも勉強前に「この音楽を聞く」「これを食べる」など
自分にスイッチをいれるためのルーティンを作っておきましょう。
ただし!「ゲームを何時間」などはNGです。(もっとやりたくなってしまうので)

自分と約束し、守る

約束を守れない人は信用されません。
自信をつけるには、自分との約束を守りましょう。

問題解決型と目的志向型

人間の欲望はこのふたつに別れます。

  • 問題解決型=問題を解決するために行動する
  • 目的志向型=達成したい目的のために行動する

 

三井塾には通常授業とは別に缶詰講座というものがあります。
以前、成績が伸び悩んでいる子に
なぜ缶詰講座に来たのか?と聞くと
「親に行けって言われたから」という答えが返ってきました。

ほかにも、なぜ勉強するの?と聞くと
「しないと怒られるから」と…
このどちらの答えも、親がどう思うかを基準にしていますよね。

「受験に落ちたくないから勉強する」
こういう考えの人も、伸び悩みます。
これらはすべて「問題解決型」の思考。
問題解決型から抜けない人は、
目標を達成する可能性がどんどん下がります。

一方、目的志向型の人は目標を達成しやすくなります。

目的志向型
=達成したい目的のために行動する

たとえば
「高校に行って◯◯をしたい!」
「将来こんな風になりたい!」など。

「お金持ちになりたい」もあり。
「なぜ勉強するのか」だけにフォーカスをすると
やる気がなくなってしまうもの。
その先の、叶えたい未来のことを考えましょう。

親も子も気をつけるべき3つのこと

情報(誰が書いたかわからないネットの情報)

YouTubeやTikTokで「おすすめテキスト」を
見ていませんか?
それを鵜呑みにして買うのはNG。
必要なものは塾から渡します。

また、「成績のいい人のマネ」をするのもやめましょう。
成績の良い人はそれまでの積み重ねがあるので
安易にマネをしても成績UPにはつながりません。
「成績の悪い人」の逆をすることが大事です。

付き合う人

人は周りに影響を受けるもの。
「課題を出してないけど、あの子も出してないから良いか」
と、悪い方にひっぱられないようにしましょう。

自分の言葉

普段あまり意識しないかもしれませんが、
自分の言葉を一番聞いているのは、ほかでもない自分。
もし「こんな難しいものは解けない」「無理だ〜」と思ったとしても
言葉にして発しないこと。
思考は止められませんが、言葉は止められます。

クエスチョンタイム2!

ここで塾長から「いま机にあるものを全部しまって、
メモした紙を裏側にして見えないようにしてください」との呼びかけが!

そして…いきなりテストがスタート!

  • 1. 成績が上がらない要因は?
  • 2. 夏休みで成果を出すためにやるべきこと3つ
  • 3. 親子で気をつけるべき3つのこと

これまで話した内容を覚えているか、
紙に書くようにと指示がありました!

(私もですが、皆さんけっこう苦戦していて、
完璧に書けた方は少なそうでした…!)

この突然のテストは「わかるとできるは違う」を
体感してもらうためにあえて行ったとのこと。

学校の授業は、まさにこのスタイル(=インプットメイン)。
説明を真面目に聞いて、分かったつもりになっても、
いざ解くとなると答えられない。
たった数十分前に聞いたことでも、ほとんどの人は忘れてしまうんです。

大切なのは、接触回数と経験

先生や勉強ができる友達に教えてもらうと、
わかった気になるもの。
「わかった」を「できた」と勘違いするのが人間です。

毎日授業を学校で受けているのに、なぜできないのか?
それは、接触回数が足りていないから!
習ったことは次の日には半分以上忘れてしまうものなんです。
だから、大切なのは「接触回数」と「経験値」

  • 不安なら答え確認
  • また見る
  • 不安なら解く
  • 毎回不安なもの解く

復習のタイミングが遅すぎると
記憶がゼロになってしまいます。
「社会理科を覚えられない」というのは、
接触回数が少ないだけ!

また「書かないと覚えられない」は幻想です。
たとえばゲームなど、
ハマってるものは書いて覚えていないですよね?
結局は「やるかやらないか」です!

夏期講習で大事なこと

入試範囲の数学の予習・復習

夏以降に習うものが入試にメインで出ます。
だからこそ夏休みに予習をしておくことが大事。
二次方程式、三平方の定理、二次関数などは
知らないと過去問が解けません。
また、Vもぎではそれらの範囲は出ませんが
1〜2年の復習が出るのでそこもしっかり勉強します。

ESAT-J対策

英語はやるべきことが膨大。
文法リスニング単語、長文、ESATJなども。
三井塾ではAIが発音を聞き取って採点するスタイルで
ESAT-Jの対策をしています。
(昨年の中3はこれを夏休みに毎日行い、良い成果を出しました)

数学と英語はヘビーな分、
社会理科は復習のみでOKです。
また、夏休み後半は9月のテストの対策も行います。

夏の間にやるべきこと

学校の宿題は早めに終わらせる

もしすでに学校で夏休みの宿題が発表されていたら、
どんどん進めていきましょう。
夏休みの宿題がなかなか終わらない人は伸び悩みます。
7月中やお盆までを目標に終わらせましょう!

志望校を絞る

「どういうかたちで」「どこを受けるか」で
やることが決まってくるので、志望校は早めに決めましょう。

手帳のTODOリストを毎回使う

書くことが目的ではありません。
やるべきことを可視化するために行います。

アンケートのご回答

個別の質問タイムの後、
保護者会についてのアンケートに
ご回答いただきました。

以下が、回答結果です。
全学年を合わせた回答結果になります

どうして保護者会(中1,2年生)・親子ガイダンス(中3生)に参加しようと思われましたか?

  • 毎回出ているから:7票
  • 久しぶりの参加だから:1票
  • 初めてだから:8票
  • 何となく:0票
  • その他:9票

以下は、その他を選ばれた方の
ご回答です。

  • 毎回三井先生のお話が有意義なので
  • 先生のお話を聞いて色々と勉強したかったので
  • 受験生の夏休みの過ごし方を聞きたくて
  • 大切で有意義だから。絶対参加します
  • 本人にもっと受験生の自覚を持ってほしいため
  • 子どもに意識を持ってほしいので(受験に対する)
  • 夏にすべきことを聞きたかったから
  • 初めての参加時に親も関わらないと成績が上がらないとのことだったので
  • 先生のお話を聞きたかったから

我が子に対して「今日からこうしよう!」と思ったことがあれば教えてください

  • 目的志向型に言い換えて伝える
  • 子どもに伝わる言語で伝える
  • 情報がほしいときは本を使う(塾の先生に聞くは既に認識あり)
  • フラットな心で話を聞く
  • スマホのルール、声掛けを
  • 子どものハマっていることにlistenで
  • 具体的にわかる言語で
  • 言葉でのコミュニケーションを後回しにしない事
  • 自分のトリセツを作り、フラットな状態で接しようと思いました
  • 忙しいを理由に向き合う時間が少なかったので、話をよく聞いて安心できる家庭を作っていこうと思いました。今日は、ありがとうございました
  • 「話を聴く」=「娘から信用」をもっとしていきたいと思いました
  • SNSやスマホの実態も全く本人任せなので、家庭で話し合おうと!
  • 話を聴く時間をもう少し作ろうと思います
  • 話を聞く、否定しない、正論を言わない、意見を言わない
  • 今日の先生のお話を伺って、家庭内で嫌な上司にならないで、子供の話をしっかりと聴くようにしたいと思いました。子供との時間を大切に過ごしたいと思います
  • コミュニケーションを取り、子どものどもの考えを聞こうと思います。そこから、先生に教わったことを出来ればと思います
  • まずは夏休みに向けて一日のスケジュールを作ってもらおうと思いました。前ほど言いあいをすることは少なくなりました。大学はいったほうがいいんじゃない。とも思いますが、自分が納得するように、自分が選んだ人生を生きてほしいと思います
  • 「◯◯してね」「自分で考えてやってごらん」とついつい行ってしまっていたので、今日からは私の意図と、何をしてほしいかを明確に伝えようと思います。親の言葉で息子ができていることをいつも念頭においておきます。「次がんばろう!」といつも言ってしまうので、今日から絶対NGにします!今日もとても有意義なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
  • 息子の好きなことにもっと関心をもつ(フリをする)
  • 色々聞いて同意する
  • ガマン。今を認めてそこからできることを
  • 自立手帳のToDoリスト
  • 復習のやり方「不安なら解く」をやろうと思える力
  • 邪魔するものから離れられるように声かけしていこうと思います
  • もっと静かに娘を応援します
  • イライラしない。心おだやかに過ごす
  • 自分のトリセツを作りたいです
  • この半年間は私もテレビ・スマホは我慢して勉強環境を整えたいと思います
  • 学ぼうとする気持ちがなくなっていることに気づいたので、一日ひとつでも学んだと思える行動を起こしたいと思います
  • 子どもの前で毎日勉強しようと思った
  •  AM PM 夜 一日を3つにわけてすごす
  • ちゃんと勉強します
  • 言葉には気をつけよう!と強く思いました。不安ばかりを口にするのではなく、具体的な言葉、できるだけポジティブに支えていきたいと思います

今回の保護者会はご満足いただけましたか?

  • とても満足:22票
  • やや満足:3票
  • どちらでもない:0票
  • やや不満:0票
  • 非常に不満:0票

我が子とのコミュニケーションが難しいと感じていますか?

  • とてもそう思う:3票
  • ややそう思う:13票
  • どちらともいえない:2票
  • あまりそう思わない:6票
  • 全くそう思わない:1票

つい家でイライラしてしまうことがありますか?

  • しょっちゅう:12票
  • 週3〜4日:1票
  • 週1〜2日:11票
  • ほとんどない:1票
  • 全くない:0票

我が子の将来に不安を感じていますか?

  • とても不安:7票
  • やや不安:10票
  • どちらともいえない:6票
  • ほぼ感じない:2票
  • 全く感じない:0票

我が子に大学進学をしてほしいと思いますか?

  • とてもそう思う:11票
  • ややそう思う:8票
  • どちらともいえない:5票
  • あまりそう思わない:1票
  • 全くそう思わない:0票
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もし、これをご覧のお父さん・お母さんがお子さまに合った学習塾をお探しなら、また、学力の向上だけではない、お子さまが未来をたくましく「生きる力」を育ててあげたいとお考えなら、当塾の体験授業にお越しになりませんか?

体験授業では、お子さまに合った学習法や学習計画などをお伝えさせていただきます。

また、お子さまの「自分で考える力」がどのようにして育まれているのか?を、ぜひ、お父さん・お母さんの目でお確かめください。

ちなみに最近は、体験授業を受けられてからご入会を判断なさる方も増えています。

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