
こんにちは、中央区・浜町エリアの個別指導塾「三井塾」です。
今回は、保護者の方から本当によくいただくご相談「中学受験って、いつからはじめるのがベストなんでしょうか?」という問いについて、お話ししたいと思います。
「受験させたいけど…」保護者さまのモヤモヤ

最初に、この記事を開いてくださったあなたのお気持ちを、少し代弁させてください。
- 中学受験させたいと思っているんだけど…
- でも「いつから」スタートするのがいいの?
- 今からはじめて間に合う?、もう手遅れ?、早すぎ?
こんな風に「中学受験させたい」という気持ちはあるのに、頭の中にモヤモヤがたくさんあって決めきれない…。
そんな感覚を、お持ちではないでしょうか。
実は、このモヤモヤはとても自然なものです。
なぜなら、多くの中学受験を希望しておられる保護者さまは
- 中学受験させる or させない?
- させるなら、いつから・何をやるか?
を、ご自分の経験だけでは判断しづらいからです。
そこで本記事では、中央区浜町で長年、中学受験指導を行ってきた学習塾塾長が、これまでの経験に基づいて「中学受験はいつからはじめるのがベストか?」についてお答えいたします。
「いつから?」の前に確認したい、2つの大きな軸

はじめに結論を申し上げますと、中学受験のスタート時期には「絶対の正解の学年」はありません。
ただし、当塾でたくさんのご家庭を見てきた中で、いつからはじめるかよりも「どんな状態で」スタートするかのほうが、はるかに大きな差を生むという実感があります。
その「スタートしていい状態かどうか」を判断するために、つぎの2つの軸を確認することをおすすめしています。
- 1. 学力面:学校の内容がスラスラ解けているか?
- 2. 精神面:年齢相応の「心の成熟さ」があるか?
では、順番に解説いたします。
① 学校の勉強が「スラスラ」解けているか

よく、保護者さまから「うちの子、算数がちょっと苦手で…」、「テストは70〜80点くらいが多いです」といったお話を伺います。
中学受験の問題は、小学校の教科書レベルよりも数段階レベルアップした内容です。
ですので、学校のテストでほぼ100点を狙える状態になっていることが、中学受験の土俵に乗るための最低条件だと考えています。
もちろん、100点以外はダメという意味ではありません。
ただ「教科書レベルの計算や漢字でつまずいている」や「授業内容をきちんと理解できていない」という状態で受験対策に突入すると「基礎固め」と「受験対策」を同時進行しないといけなくなります。
それは、お子さまにとっては大きな負担になります。
すると、
- 塾に通ってるのに全然伸びない…
- やってもやっても追いつかない…
となりやすく、勉強そのものが嫌いになってしまうリスクも高くなります。
② 「幼さ」が中学受験におよぼす影響

もうひとつ、見逃せないのが「精神年齢(幼さ・心の成熟度)」です。
高校受験では、早生まれや多少の幼さはそれほど大きな問題になりにくいのですが、中学受験では、これが合否・その後の学校生活に大きな影響を及ぼします。
「幼い」というのは、どういう状態?
ここでいう「幼さ」は、おもにこんな面に表れます。
- 学年に比べて興味の幅が狭い、幼い
- 友だちとの付き合い方が年相応よりも一歩手前
- “やるべきことより、今楽しいこと”を優先してしまう(ゲーム・YouTube・遊びの誘い etc)
発達段階には個人差がありますが、同じ学年でも「1〜2学年分くらい幼く見える」お子さまもいます。
こうした子にとって、小3の2月(新小4)から大手塾で受験コース本格スタートという流れは、かなりのハードモードです。
「新小4からスタート」が正解とは限らない

大手塾の多くは「小3の2月から、新小4として受験コーススタート」というカリキュラムになっています。
この情報だけを見ると「じゃあ、うちもそのタイミングで入れないと出遅れるのでは?」と焦ってしまいますよね。
でも、精神的にまだ幼いお子さまを、このタイミングで受験コースに入塾させてしまうと、つぎのような悪循環が起きることがあります。
- 宿題をしない
- 授業に出ているだけで何も頭に入っていない
- 毎日親子バトル
- 勉強=嫌なもの、というイメージが定着 etc
そのため当塾では、こうしたケースに対しては、はっきりと「今、ムリにはじめられないほうが、むしろ将来的にうまくいきます」とお伝えすることがあります。
思い切って「1年ズラす」勇気

幼さが強い場合は、思い切ってスタートを1年遅らせるという選択肢も、十分に「正解」になり得ます。
その1年で、
- 学校内容をしっかり“スラスラ”にしておく
- 私立中の学校見学に行き、「行きたい!」というイメージを持てるようにする
- 生活リズムや宿題の習慣を整える
といった準備ができれば、その後の受験勉強はむしろスムーズに進みます。
「じゃあ結局、いつまでにはじめれば間に合うの?」

いちばん気になるのは、ここかもしれません。
当塾で実際に生徒たちを指導させていただいたきた中で、もっとも遅いスタートで合格したケースは、小6の夏(夏休み直前)から受験勉強を開始して、第1志望に合格した生徒でした。
このケースでは、以下の特徴・条件が重なっていました。
- 親御さんはもともと中学受験を考えていなかった
- あるきっかけで、本人が「どうしてもあの学校に行きたい」と強く言い出した
- すでに学校の勉強は十分できていた
- 年齢+本人の強い意志がそろっていた
その結果、非常に効率よく学習が進めることができました。
もちろん、これはかなりレアなパターンです。
一般的には、学校内容がしっかりできていて、精神的にもある程度大人であれば、小5の4月スタートでも十分間に合うというのが、当塾の実績に基づく目安です。
保護者さまに起きる「第二の不安」

ここまでお読みいただいて、少し気持ちが前向きになられたかもしれません。
- なるほど、学校内容と精神面が大事なんだ
- 新小4にこだわらなくてもいいのか
しかし、今回のようなケースの保護者さまの場合、ここで“第二の不安”が顔を出すことがあります。
「言っていることはわかった。でも、私にそれができるのかな…?」
- 宿題に手を出しすぎない
- 生活ルーティンの中に宿題を組み込む
- 子どもを自立させる
- 幼いなら1年待って“賢い待ち方”をする
頭では理解できるけれど、いざ自分の家庭となると「仕事もあるし、つい口を出してしまいそう…」、「ちゃんとルーティンを作れる気がしない…」と、不安が膨らんでいく…。
でも大丈夫、安心ください。
ご不安をV字回復させるカギは「家族の意志確認」

このご不安を、一気にポジティブな方向へ転換してくれるのが、ご家族全体での「意志確認」と「役割決め」です。
多くのご家庭では、
- まずどちらか一方(多くはお母さん)が「中学受験させたい」と考えはじめる
- もう一方の保護者(お父さん)は、なんとなく距離がある
- 子どもの気持ちは、実はちゃんと聞いたことがない
という状態で、時間だけが過ぎていることが少なくありません。
実際に話してみると「意外と前向き」なことも多い
当塾でご相談を受けていて感じるのは、
- 「夫は、きっと興味ないだろう」と思っていたら、話してみると意外と協力的
- 「子どもは、別に受験に興味ないよね」と決めつけていたら「やってみたい」と言った
というケースが、想像以上に多いということです。
そのため「まずはご家族で、受験についてちゃんと話し合う時間を取られる」ことが、中学受験におけるとても大切なステップだと、私どもは考えております。
家族会議のちょっとした工夫
- 食事をしながら、テレビを見ながら、ではなく“中学受験の話をする時間”として15〜30分を確保する
- お子さまは保護者さまに圧倒されて本音を言いづらいことも多いので、付箋に「思っていること」をそれぞれ書き出してみる
- 可能であれば塾で三者面談をする(意外と全員冷静に話ができます)
こうした話し合いを経て「家族全員で、中学受験にチャレンジする」もしくは「今はまだタイミングではないから、1年後を目指して準備する」という方向性が固まると、保護者さまのご不安はかなり軽減します。
勉強のことを言う「親の代表」を決める

ご家族全員の方向性が固まったら、つぎにとても大切なことがあります。
それは「勉強のことを、お子さまに伝える親の代表」を決めることです。
受験がうまくいかなかったり、途中で家庭内がギスギスしてしまうご家庭には、つぎのようなパターンがとても多く見られます。
- お父さんとお母さんが、それぞれ違うことを言う…
- どちらも「よかれと思って」口を出して、結局お子さまは疲弊する…
受験生活がはじまると、家の中が一気に”受験モード”になりがちです。
そのため、こんな言葉がご家庭内で飛び交うことも…。
- 今日、勉強どこまでやったの?
- もっとやらないと間に合わないよ
- 宿題、ちゃんと終わってる?
ですが、これをお父さんとお母さんの両方から言われてしまうと、お子さまにとっては「逃げ場がゼロ」の状態になります。
そこで、つぎのような役割分担が、とても大きな意味を持ちます。
- 勉強や受験の話をするのは、どちらか一方だけにする
- もう一方はあえて勉強の話をせず、心の逃げ場”になってあげる
「逃げ場」があるからこそ、走り続けられる

ちなみに、ここでいう「逃げ場」とは、
- 勉強や受験の話を一切しない時間・空間
- ただゲームの話をしてくれたり、他愛のない話をしてくれる存在
のことです。
私たち大人に、置き換えてみてください。
もし毎日、家に帰るたびにご家族から「今日、仕事ちゃんとしたの?」と聞かれるとしたらどうでしょうか?
仕事は、終わりがあるようでいて、実はキリがありませんよね。
中学受験の勉強も同じで、「勉強したの?」と聞かれても、明確な正解はないんです。
- 「したよ」と言えば「本当に?」と返ってくる…
- 「本当だよ」と言えば「どれくらい?」と聞かれつづける…
これでは、おこさまはつねに追い詰められてしまいます。
だからこそ、
- 勉強のことを言う「代表」は1人
- それ以外は(何人いてもいいけれど)勉強のことは言わない
という役割分担が、とても大切になります。
シングル家庭の場合は「塾をうまく使う」

シングルのご家庭の場合「代表」と「逃げ場」の両方をおひとりで担われるのは、とても大変です。
そのようなときは、塾をご活用されることをお勧めします。
- 勉強面の指示・管理 → 塾に任せる
- 保護者さま → 基本的には“楽しい存在”“安心できる人”でいる
当塾でも実際に、
- 宿題の量や内容、勉強計画については塾側が具体的に決める
- 保護者さまには「生活リズム」と「健康管理」をお願いする
といったチームの組み方をすることがあります。
「サポート役は最低2人」という考え方
中学受験は、最終的にはお子さま本人ががんばるしかない世界です。
しかし、そこに到達するためには、お子さまを支える「サポート役」が最低2人は必要だと、私どもは考えております。
- 勉強に関することを言う人(1人)
- 勉強のことを言わない、安心できる人(1人以上)
両親+塾の三人四脚になることもあれば、シングル+塾、シングル+祖父母、など形はさまざまです。
大切なのは、勉強について具体的に口を出すのは「必ず1人」というルールです。
それ以外の方は、どうかお子さまの心の安全基地になってあげてください。
「いつからはじめるか」を考えるお手伝いが必要ですか?

ここまでお読みいただいて、
- 今のうちの子は、学校内容が「スラスラ」か?
- 宿題や翌日の準備を「言われなくても」できているか?
- 精神的に、学年相応〜少し大人びているか?
- 家族全員で、受験について話し合ったことがあるか?
- 勉強のことを言う「代表」を決められそうか?
こんなチェックポイントが、少し頭に浮かんできたのではないでしょうか。
中学受験は、「思い立ったが吉日」でもあり、「準備をしてからのほうがいい」ものでもあります。
だからこそ「今すぐ受験コースに入らなきゃ!」という意味での“スタート”だけが、正解ではありません。
- まだ幼さが強いお子さまは、1年待って「賢い準備期間」にする
- 学校内容が不安な子は、受験勉強の前に「教科書100点レベル」を作る
- 家族の話し合いと役割分担を整えてから、受験モードに入る
こうした“整えるためのスタート”も、立派な「はじめどき」です。
ちなみに当塾は、
- もう小5ですが、今からでも間に合いますか?
- まだ受験するか悩んでいる段階なんですが…
- 小3・小4で、今何をしておくのがいいですか?
といったご相談を、中央区・浜町周辺(日本橋、人形町、森下、両国など)の保護者さまから数多く伺ってまいりました。
そこで参考までにお伝えいたしますと、当塾には中学受験対策コース「GRIT」がございます。
また、当塾についてくわしく知っていただく機会として、体験授業も提供しております。
ちなみに、体験授業ではいきなり「受験コースへの勧誘」はいたしておりません。
- 1. 学校のテスト・成績、今の学習状況の確認
- 2. 宿題や生活リズム、精神面の様子についてのヒアリング3. ご家庭の希望(受験したい/まだ迷って
- いる)を整理
- 4. お子さまにとって、いつ・どんな形ではじめるのがベストか
などを一緒に考える時間を大切にしています。
最後に:大事なのは「いつから」よりも「どんな状態で」はじめるか

この記事の冒頭で「中学受験させたいけど…」という“モヤモヤ”を取り上げました。
ここまで読み進めていただいた今、そのモヤモヤは、
- うちの子の“今”の状態を見てから決めればいいんだ
- 新小4スタートだけが正解じゃないんだ
- 家族でちゃんと話し合ってから決めていいんだ
といった、少し整理された形になっているのではないでしょうか。
そして何より「中学受験を始めるベストタイミングは、お子さまの準備が整ったとき」という視点を持っていただけたら、とてもうれしく思います。
もし今「うちの場合はどう考えればいいんだろう?」、「この子にとっての“ベストなはじめどき”を一緒に考えてほしい」と感じられたら、それはもう、立派な“最初の一歩”です。
中央区および浜町周辺で中学受験を視野に入れておられるご家庭は、どうぞお気軽に当塾までご相談ください。
「いつからはじめるか」を、一緒に「本当にお子さまに合ったタイミング」にしていきましょう。


