日本橋中学って、中学受験が残念だった人がほとんど行くんですよね。ウチの子どもも日本橋中学に行く予定なんですが、勉強について行けるか不安で…。
実は、毎年、日本橋中学に関することで当塾にお問い合わせくださる保護者の方が、たくさんいらっしゃいます。
はじめのころは「学校に相談することじゃないのかな?」と思ったりもしていました。
しかし、気軽に学校の先生に相談する機会がないのが実情なようです。
年に、何回か保護者面談がありますが、時間的には長くても20分ぐらい。
そのため、当たり障りのない話で終わってしまうそうです。
そんなとき、当塾のホームページをご覧になり、日本橋中学にくわしそうな印象からお問い合わせくださる方が多いようなのです。
そこでこのページでは、日本橋中学に関してよくご相談いただく内容について、まとめてお答えいたしました。
※以下の「もくじ」を開いて、気になるご質問をクリックされますと、該当箇所にジャンプします
日本橋中学って、中学受験が残念だった人がほとんど行くんですよね(=勉強ついて行けるか不安)
このご相談は、中学受験をされていないご家庭からよく寄せられます。
「中学受験を経験しているお子さんたちは学力が高い」と考えておられて、そのため受験をされなかったご家庭のお子さまが中学で勉強について行けるかご不安になられるようです。
回答としては、中学受験をされていないお子さまであっても、学習習慣が確立できれば学校の勉強にもちゃんとついて行けます。
カギは「早期の学習習慣の確立」です。
中学受験をした子どもたちのほうが、勉強に関して有利な面も確かにあります。
しかし、だからと言って、中学に入ったあとにその子たちがまったく勉強をしなければ(当然ですが)徐々に学力は下がります。
誤解を怖れず申し上げますが、中学受験生は受験が終わると勉強を何もしない子がけっこう多い印象があります。
ただそれでも、中学に入ってはじめのうちは“知識の貯金”があるため、さほど勉強をしなくてもできてしまいます。
ですが、そのようなお子さまでも対応できないのが「提出物」です。
たとえ中学受験を経験していても、膨大な量の提出物をこなすことは未経験なので、中には提出物をこなせないお子さまもいらっしゃいます。
学校としては、テスト勉強の一環として提出物の作成を課題にしている面があります。
ですので、提出物がおろそかだと、知識の貯金がある中学受験の経験者であっても気づいたら伸び悩んでいることが少なくありません。
ちなみに、中学受験をした子たちが、有利な点は「長時間の勉強に慣れている」ことです。
そして、見方を変えれば「長時間の勉強に慣れている=学習習慣が確立されている」と言えます。
それを踏まえますと、これまで中学受験および受験勉強をしていらっしゃらないのだとしたら、早めに学習習慣の確立をする必要があります。
三井塾の学習習慣を確立する取り組み
そこで(参考までに)、生徒たちの学習習慣を確立するための三井塾の取り組みを紹介させていただきます。
まず大前提として、コンスタントに塾に通うだけでも学習習慣は身につきます。
また、宿題も出していますので、お家でも勉強する習慣が身につきます。
さらに授業では「ポモドーロテクニック」を採り入れています。
「ポモドーロテクニック」では、25分間勉強をして5分間休憩する、というサイクルをくり返します。
集中力が途切れずに勉強がつづけられ、学習生産性が高まる効果があります。
そして当塾では、授業の冒頭に「25分ごとに何を勉強するのか?」や「何を何ページやるのか?」といったことを生徒たちに計画表に書いてもらうようにしています。
それは、時間の見通しを立てられるようにするためです。
時間感覚に乏しく「これを終わらせるのに、何分ぐらいかかる」という見通しが甘い生徒は少なくありません。
そこで、自分自身で見通しを立てて、かぎられた時間内で適切に学べるトレーニングの一環としても、ポモドーロテクニックを行っています。
公立中学の一番のネックは「提出物」
私が、生徒たちに見通しを立てられるようになってほしかったのは「先延ばしグセ」をなくしたかったからです。
もっと具体的に言うと、学校の「提出物」を先延ばしせずに取り組んでもらいたかったからです。
ご存知のとおり、公立中学の成績評価はテストの点数だけでなく、提出物の評価も加味されます。
それによって、内申点も決まるわけですね。
しかし、先にも少し触れましたが、提出物の量は膨大でお子さまが一人で仕上げることはかなり大変だと言わざるを得ません。
そして、当塾ではこれまで、生徒たちが「まだ間に合う」と思って提出物の作成をどんどん先延ばしした結果、間に合わなかったことが何度かありました。
その原因を突き詰めて考えると「見通しの甘さ」だったんです。
「これくらいの量の課題が、どのくらいの時間でできるのか?」を判断できないことで、提出物の作成が間に合っていなかったんです。
見通しが甘いと「これくらいなら大丈夫でしょ」と考えてしまい、結果的にスタートが遅くなって、提出が間に合わなくなったり、ギリギリ間に合わせるようになってしまいます。
また、先ほども少し触れましたが、提出物の作成がテスト対策の一環にもなっています。
なので、それが中途半端だとテストの点数も伸び悩むことになります。
しかし、見通しが立てられるようになると、提出物の作成がしっかりとできるようになります。
その結果、テストの点数も伸びることは言うまでもありません。
見通しが立てられると、生活面にも変化が!
さらには、見通しが立てられるようになったお子さまは、普段の生活において、先々の予定の準備を早めに行うようになったり、余裕を持って登校するようにもなります。
そして、自分で考えて、行動できるように成長します。
もちろん、見通しを立てることやポモドーロテクニックを行っているのは、学習習慣の確立においても効果が高いと考えているからです。
事実、ポモドーロテクニックを導入してから生徒たちは、休憩から授業へのオン・オフの切り替えが瞬時にできるようになりました。
そして、勉強への集中度合いや勉強の質も向上しました。
生徒の中には、25分間を過ぎても「ここまでやりたい」と5分休憩を取らずに、自らの意志で勉強をつづける生徒も出てきました。
以上のことから、当塾では「学習習慣を確立すること」、「見通しが立てられるようになること」を重視した指導を行なっております。
強い部活に子どもが入りたいって言っているのですが、そこに入って勉強は大丈夫ですか?

イメージ図 ※日本橋中の部活ではありません
「大丈夫です」とお伝えしたいところですが、現実的には大丈夫ではありません。
率直に申し上げますが、強い部活に入ると勉強について行くことや提出物の作成は難しいのが実情です。
私としても、お子さまのお気持ちも尊重してあげたいとは思います。
しかし、実際に強い部活に入るのであれば、あらかじめご家庭でしっかりと実情を理解し、話し合われたうえで入部をご判断されることをお勧めいたします。
日本橋中学には、全国大会や世界大会などの出場経験もある「強い」と有名な部活があると聞きます。
それらの部活に入部すると、朝練があったり、放課後も通常の部活終了時刻からさらに延長して部活が行われています。
また、学校のテストと、その部活が出場する大会やイベントが重なることも多いそうです。
そのため、ほとんどの部活だとテスト前には休みが取れても、強い部活はテスト前であってもほぼほぼ休みがありません。
さらには、中3になっても引退がなかったり、保護者の方たちも大会の引率などを要請されます。
つまり、保護者さまも土日がなくなることになります。
塾としてもできることは限られます
ハッキリと申し上げますが、日本橋中の強い部活はいまだに“昭和の部活”のように私には思えます。
顧問の先生が怖くて、上下関係も厳しくて、とりわけ下級生は何も言えない…。
なぜ、そのようなことを私が知っているかというと、当塾に毎年、強い部活に入っている生徒が在籍しているからです。
そして(私としては残念なのが)、強い部活に入っている生徒たちは、塾に来ても疲れ果ててしまっていて勉強する体力が残っていないのが実情なんです(居眠りもよくある)。
このような状態では、せめて提出物を無理矢理にでも終わらせるぐらいしか、塾としてもできることはありません。
以上のような大変さを、お子さまも保護者さまもご理解なさったうえで、入部をご判断されることをお勧めいたします。
実際に、部活のことでお問い合わせくださった保護者さまに、私が上記のようなご説明を差し上げて入部されないご家庭もあります。
逆に、説明を差し上げたうえで入部されるお子さまもいらっしゃいます。
ただ、実際に入部してみてやはり大変で、塾を辞めたり部活を辞めたりする生徒もいます。
「強い部活」は、有名だったり憧れられていることから、入部する生徒が毎年多いのですが、その分辞める人数も多いのが実態です。
推薦で進学できることもありますが…
もちろん強豪校なので、推薦で高校に進学できるケースもあります。
ただ、高校でも同じ部活をつづけたいのであればいいと思いますが、高校では別の部活に入りたいお子さまもいらっしゃいます。
その場合には、実力で高校受験することになります。
結果的には、学力が高い高校にはあまり進学できていないのが実情かと思います。
もちろん、学力の高い・低いだけで学校の良し悪しが決まるわけではありません。
何より、お子さまに合った学校に進学されることがもっとも望ましいと私も考えております。
そして、お子さまの気持ちを尊重し、チャレンジさせてあげることも、お子さまの長い人生においては有益であることには変わりません。
しかし一方で、学力によって将来の選択肢が狭まることもあるのが、高校受験の現実でもあります。
それらを踏まえ、ご家庭でよく話し合われたうえで、入部をご判断いただきたいと思います。
日本橋中学は、内申点を取るのが難しいと聞いたのですが…
とりわけ、日本橋中学に進学をご検討の保護者さまのまわりでは「日本橋中は、成績が上がりづらい」という情報が広まっていると伺います。
そのため、中央区内の他の公立中学への進学を検討されているご家庭もあるようです。
当塾では日本橋中学をはじめ、中央区内のさまざまな中学のお子さまが通ってくださっています。
その経験からも、日本橋中学は成績が上がりづらい傾向があると感じる“部分”もあります。
ですが、中央区自体が教育水準の高い地域ですので、決して、区内の他の中学なら高成績が取りやすいわけでもありません。
つまり大切なことは、やはりテストでしっかり点数を取ることです。
提出物の評価も大きい
併せて、成績評価において重要視されているのは「提出物」です。
提出物をちゃんと仕上げて、テスト当日に提出することが成績の大きな評価対象になっています。
そこで当塾では、公立中学の生徒さんには「提出物クリアシート」を作成し、テストの1週間前までに仕上げることをめざしています。
ちなみに、提出物に対する学校での評価はとても厳しく、細かなものです。
例えば、ワークの問題1問1問に丸をつけなければいけません。
面倒くさくて、1ページ全体に大きく丸をつけると減点対象になります。
また、解答ミスをした箇所については、ちゃんと直して復習している記述が求められます。
三井塾では、それらについて私がすべてチェックしたうえで提出してもらっています。
実際に、チェックをクリアして提出をしているお子さまは、A+など上位の成績を修めているお子さまが少なくありません。
また、提出が早いお子さまほど、片手で数えられるくらい上位の成績を修める傾向があります(小学生のときの成績が、さほど高くなかったお子さまであってもです)。
塾に来て予習する生徒たち
さらには、当塾に来ていただければお子さまひとりひとりに合わせて、授業の中で予習を行うことも可能です。
三井塾は、個別指導の学習塾ですので、お子さまの学力や学習ペースと日本橋中学の授業進度に合わせて、最適に学んでいただくことができます。
ただし、このような取り組みをするためには余裕を持って、計画的に取り組めなければいけません。
そのため、当塾では提出物クリアシートを作成し、期限を決めて、私のチェックをクリアしたうえで提出をしてもらっています。
本音を言えば、私にとっても決して楽な作業ではありません。
ですので、私が知るかぎり近隣の他塾さんはこのようなサポートをおやりになっていません。
ですが、三井塾は生徒たちに伴走してやり抜きます。
なぜなら私は、提出物作成を通じて生徒たちは、計画力やクオリティの高い創作力、プレゼン力、成功体験などが得られると考えているからです。
これらは、生徒たちが未来でたくましく生きるための基盤的なスキルになります。
そして、そのような力を育むことは学力や成績および内申点と同じくらい大切なことであると私どもは考えております。
その他、内申点に関しては下記コラムもご参照ください


(小学生向け)日本橋中学への進学に備えて、今から何をすべきですか?
ズバリ、学校の宿題や期限が決まっている提出物などを、きちんとやって提出することです。
私たちが子どもの時代は、宿題を出さないと先生に怒られたものですが、現代は宿題を出さなくてもあまり怒られないそうです。
そのため、夏休みの宿題を出さない生徒も増えていると聞きます。
そのことについては、学期末の個人面談などで指摘されることがあるそうです。
しかし、日々の宿題が出ていないことを、つぶさに連絡されることは少ないと聞きます(※担任の先生によって個人差があります)。
このように、宿題を出さないことが当たり前のようになっている状態で中学に入ると膨大な提出物をこなして提出することはできません。
ですので、小学校での宿題や提出物の作成は、中学への備えになっているとご理解ください。
ちなみに、当塾では中学生に比べると小学生のほうが宿題の量が多いんですね。
毎日やらないと、次回の塾までに終わらない量の宿題を出しています。
それは、学習習慣の早期確立と、中学を見据えた提出物の作成力を育てるためです。
小学生のうちに、ちゃんと理解しておくべき科目とは?
ちなみに(余談ですが)、当塾に通いはじめた小学生のご家庭から「宿題が終わっていないから遅れます」という連絡をいただくことがあります。
その場合には「時間通りに塾に来て、正直に“宿題できてません”って言ってください」とお願いをしています。
なぜなら、はじめは宿題をこなせなくても、通うにつれてだんだんと着実にこなせるようになるからです。
また同時に、見通しを立てられるようにもなってきます。
それから、中学の「理科」や「社会」を気にされる方もいらっしゃいます。
おそらく、小学校でも理科・社会があまり得意でないのだと思います。
ただ、理科・社会は中学に入ると小学校の内容も含めて最初から教えてくれますので、この2教科はあまり気にする必要はありません。
それに対し「国語」と「算数」は、小学校の内容をやってくれませんので、小学生のうちにしっかりと理解しておく必要があります。
今、子どもが日本橋中学に通っているんですが、今まで提出物などをちゃんと出してきていません。今後どうすればいいですか?
お子さまが、何から手をつければいいかわからず、保護者さまとしてもお子さまにどのようなサポートをすればいいかわからないときに、このご相談が寄せられます。
しかしこの場合、厳しいことをお伝えしなくてはいけません。
すでに中学生のお子さまは、保護者さまが何を言っても聞く耳を持ちません。
それどころか、ケンカになってしまうことがほとんどかと思います。
ですので、ご家庭だけで何とかしようとせず学校や塾を頼られることをお勧めいたします。
ちなみに、当塾にお越しいただければ学習指導のみならず、提出物の管理もしております。
他塾さんも、提出物に関する質問対応はしてくれると思います。
ですが、提出物の内容を全ページチェックし、期限内に質の高い提出物を作成できるようサポートしているのは三井塾だけだと思います。
くり返しになり恐縮ですが、このような段階では保護者さまは口を出さずに塾などに任されることをお勧めいたします。
まとめ
日本橋中学に進学するうえで、ご不安を感じておられる保護者の方はたくさんいらっしゃいます。
そのうえで、ポイントは「学習習慣の確立」と「提出物をきちんとこなす力」を育てることだと、私は考えます。
くり返しになりますが、公立中学では提出物が成績に大きな影響を与えるため、早い段階から見通しを立てて計画的に取り組む力を身につけることが重要です。
また、部活動との両立についても、現実をよく理解したうえで慎重にご判断ください。
学習面・生活面の両方でしっかりと準備できれば、日本橋中学での生活も安心してスタートを切ることができるはずです!