学習塾をお探しの保護者さまから、こんなお悩みの声を耳にすることがあります。
子どもが「塾に行きたい」って言い出したんですけど、今まで塾に通ったことがなくて公文などにも行ったことがなかったんです。通信教育を、ちょっとやったことはあったんですけどね。
だから「(子どもに)塾行きたい」って言われても、何をどう調べたらいいかわからなくて…。ネットで検索するにしても、どんなキーワードで調べたらいいかわからないし…。とりあえず「日本橋 塾」とかで調べたんですけど、検索結果に塾がいっぱい出てきたんです。当たり前ですよね(笑)。
一応、それぞれの塾のホームページとかを見たんだけれど違いがわからなくて…。結局、ウチの子に合う塾はどこがいいのかわからないんですよね…。
ご存知の通り、中央区および日本橋界隈には学習塾がたくさんございます。
また、ひと口に「学習塾」と言っても、学習形態(一斉・個別)や指導方針などもさまざまです。
そこで、こちらのページでは「大手集団塾」と「個別指導塾」、そして「当塾」それぞれの違いについてお伝えしたいと思います。
「お子さまに合った学習塾選び」の参考になれば幸いです。
執筆者紹介
三井慎太郎(三井塾塾長)
1976年 大阪生まれ、仙台出身
アメリカ カリフォルニア州立大学サンディエゴ校 出身
小学生のとき、将来プロゴルファーにさせたかった親の意向で、勉強はせずにひたすらプロゴルファーになるために練習に明け暮れる。そのせいか(!?)誰よりも早くグレてしまい、小学生でリーゼントヘアになり、誰よりも早く更生する(苦笑)。
そんな学生生活だったため、高校受験では行ける高校がなかった。そのため、塾に通おうともしたが入塾テストで落ちまくり、結局、自分で勉強するしかない状況に。しかし、塾などで先生に教わることなく“自分で考えて”、“自分に合った方法”で、“自分が必要だと感じていた部分”を勉強した結果、3ヶ月で偏差値が45→70にアップし、県内の難関上位校に合格する。
そのような経験から、落ちこぼれだった自分でも頭がよくなれた“独自の勉強法”をたくさんの人たちに伝えたいと思い、学習塾講師を志す。その後、大手集団塾講師、個別指導塾講師を経て2012年に中央区日本橋浜町に三井塾を開校。
自身の勉強法がベースである「勉強のやり方」は、これまで2,000人以上の生徒たちが実践し、成績アップ・志望校合格を実現している。
学習塾3つのカテゴリー
まず、学習塾は大きく分けて「大手塾(FC塾含む)」か「個人塾」に分かれます。
また、それらの中で「一斉授業」または「少人数または個別指導」に分かれます。
ただ、個人経営の学習塾で多人数の一斉授業を行うところは、日本橋界隈にはあまりありません。
ですので、大手塾の「一斉授業」と「個別指導」、個人塾の「個別指導」で分けて考えてみたいと思います。
大手集団塾に向いているお子さまとは?
集団塾(一斉授業)は、学校と同じような指導形態です。
集団塾で伸びるのは、一人でも勉強が進められるお子さまです。
つまり、ある程度学力が高くて、教材や問題集などがあれば自立的に勉強が進められるお子さまには集団塾が向いていると思います。
また、他の生徒たちと競い合うことで発奮するお子さまなども、集団塾のほうが向いています。
逆に、学校の成績が伸び悩んでいるお子さまは集団塾はお勧めできません。
なぜなら、学校で成績が伸び悩んでいるなら、学校と同じスタイルの授業を受けても成績が伸びることが見込めないからです。
ちなみに、学習塾を探しておられる方の多くは、現状、学校のテストの点数があまり取れていなくて、成績が伸び悩んでいてお困りだと思うんですね。
そして、勉強においてつまずいている箇所は、お子さまひとりひとり異なります。
その場合には、お子さまがつまずいている大元の単元にまで戻って勉強をやり直す必要があります。
しかし、集団塾は授業カリキュラムが固定されているため、お子さまに合わせた指導を受けることはできません。
また、学校と似ているという点では欠席したときのフォローが不十分な面があります(学校を休んだときと同じイメージ)。
さらには、カリキュラムを進めることが優先されるため、学校がテスト前であっても通常どおり授業が進みます。
さまざまな学校から生徒が集まっているので、テスト対策ができないんですね(学校ごとに、テスト日程がバラバラなため)。
そのため、テスト前は「塾の予習・復習+テスト対策」を行う必要があり、お子さまの負担が大きい場合もあります。
個別指導塾に向いているお子さまとは?
個別指導塾は、お子さまに合わせた指導を受けることができます。
ですので、学校の授業について行けてないと感じているお子さまは個別指導をお勧めします。
ただ、大手やFCの個別指導塾は”生徒がわからない箇所を教える”ことを目的として授業が行われる傾向があります(家庭教師もこれに含まれます)。
私は、これを「一緒にお魚を釣ってあげる方式」と呼んでいます。
「お腹が空いていて、お魚が食べたい」人のそばに釣りの上手な人がいるとします。
その人が一緒にお魚を釣ってくれたら、その場でお魚を食べることができますね。
ですがこの場合、釣り名人がいなければお魚を自分で釣ることすらできないかもしれません。
これを個別指導に置き換えると、わからない箇所を教われば当然わからない問題はできるようになります。
けれど、それだと類題や応用問題、さらにはつぎの単元ができない場合があります。
なぜなら、お子さま自身が「なぜこれが、正解・不正解になるのか?」といった理屈までを理解していないからです。
ただ、お子さまも保護者さまも通っていて一番心地よいのが個別指導塾なんですね。
とにかく、わからない箇所および問題ばかりを教わって解いていきますので、その場では「できた!」という達成感がたくさん得られやすいんです。
しかし(先ほどもお伝えしたとおり)「なぜこれが、正解・不正解になるのか?」といった理屈までを理解できていないことが少なくありません。
そして、そのような“本質的に理解する”ことは容易ではありません。
個別指導は講師によって成績が左右されやすい
個別指導塾には、経験豊富な講師もいますが大学生のアルバイト講師が教えているケースもあります。
経験が豊富で、かつ先に挙げた“個別指導のデメリット”を認識している講師は、お子さまが本質的に理解することを目的として教えてくれます。
しかし、大学生講師や指導経験が未熟な講師は、わからない箇所を教える授業になりがちです。
彼らは、生徒との距離間は近い(生徒との年齢差が一因)のですが、あまり成績が伸びないこともあります(もちろん、指導力が高い大学生もいます)。
なお、FC個別指導塾の場合は、教材や教え方がマニュアルで決まっている場合もあります。
その場合は、一斉授業でも個別指導でもあまり指導内容は変わりません。
また、お子さまごとに授業カリキュラムや通塾頻度が異なるため、担当講師が毎回変わることも少なくありません。
相性によっては、お子さまが講師に質問できないまま帰ってくることもあります。
さらには、申し込んでいる教科しか教えてもらえないこともあり、塾に行っていてもテスト対策が十分ではなく、テスト前に困る場合があります。
三井塾に向いているお子さまとは?
当塾(三井塾)は、塾長が大手集団塾・個別指導塾に勤務していた経験から、それぞれの“いいとこ取り”をした学習環境を提供しております。
三井塾は「集団型個別」という指導形態を取っております。
教室に生徒が集まっていますが、学習内容はそれぞれに合わせたものを個別で進めています。
当塾は「なぜこれが、正解・不正解になるのか?」の理屈まで理解できるよう指導を行なっております。
理屈まで理解できると、自分で考えて問題が解けるようになりますし、類題や応用問題も解けるようになります。
ですので、当塾は自分に合った学習を自分のペースで進め、かつ自分で考えて問題が解けるようになりたいお子さまにお勧めです。
三井塾を魚釣りで例えるなら「魚の釣り方を教える方式」です。
魚釣りで、釣り針にエサをつける方法がわからなければ魚釣り名人がやり方を教えてくれます。
しかし、実際にエサをつけるのは本人にやってもらいます(一緒にはやらない)。
授業に置き換えると、問題の解き方を教えるので「まずやってみて」とお子さまに自力で問題を解いてもらうようにしています。
実際のところ、この方法だと最初にお子さまにストレスがかかります。
“手取り足取り”教えることはしないからです。
でも、いじわるをしているのではなく、こうしないと成績は伸びません。
解き方を教わる→自分で解く→なぜこれが、正解・不正解になるのか?を理解する→解き方を体得する→それが本当に体得できているかをテストで何度も確認する
このサイクルによって、お子さまは学んだことを本質的に理解し、本当の意味での学力が身につきます。
「教えてもらえるもの」は間違いです
「子どもが、先生が教えてくれないって言ってるんですけど…」
ときどき、保護者さまよりこのようなご心配の声をいただくことがございます。
お子さまが、お家で「塾で先生が教えてくれない」と伝えているのだと思います。
ですが、私はこのようにお伝えしています。
「答えは教えません。でも、自分で解けるようにヒントは教えています。“ここにヒントがあるから、自分で解いてごらん”と伝えるようにはしています」
率直に申し上げて「わからない」と言ったら「答えを教えてもらえるもの」と思い込んでいるお子さま、保護者さまは少なくありません。
本音を言えば、私たち講師としても答えを教えるほうがラクですし、自分で解けるように導くほうが大変です。
ですが、これまでお伝えしたとおりわからない箇所を教えるのでは“本当の学力”は身につきません。
そのため、大変であってもお子さまが自分で解けるように指導させていただいております。
そのような考えもあり、当塾では小中学生の授業中“あえて”生徒たちの近くにはいないようにしています。
参考:最近増えている「自立型学習」とは?
ちなみに、当塾と似た学習形態として「自立型学習」というのがございます。
これはおもに、映像などを使ったICT教育のことを指しています。
この形態は、映像教材で一方通行的に授業が行われています。
当塾は、先にもお伝えしましたとおり、教室内で生徒はそれぞれ自分に合った学習をしています。
しかし、わからないときには双方向にコミュニケーションを図りながら、本当の学力が身につくサポートを行なっております。
そして、このような学習形態を私たちは独自に「集団型個別指導」と呼んでいます。
ムダなく・効率的・効果的に通えます
三井塾の「集団型個別指導」では、授業カリキュラムが固定されていません。
そのため、月〜金の中で来られる曜日・コマ数を選択していただくことができます。
日常のスケジュールとご予算に合わせて、ムダなく・効率的・効果的に通塾が可能です。
これも、塾長の大手集団塾・個別指導塾の勤務経験から“いいとこ取り”をしようと考えた結果、当塾をはじめた当初からこのような学習システムを提供してきました。
なお、中学生はテスト2週間前から通い放題で学べる「テスト前対策授業」や日曜日に集中的にテスト対策を行う「缶づめ講座」なども行っております(※希望者のみ、別途有料)。
また、中学受験を希望する生徒にはマンツーマン指導のコースもございます。
宿題出ますか?
「塾に行っても、家でも勉強やらないと成績は伸びないですよね?ウチの子は、ちゃんと家でも勉強するか…いや、やんないだろうと思います。なので、どんどん宿題出してもらえますか?親が言っても聞かないので、先生のほうで厳しくしてください」
このようなご要望をいただくこともあります。
ですが、当塾は基本的に宿題の量はあまり多くありません。
1回の授業で、15〜30分くらいで終えられる分量の宿題を出すようにしています。
私の長年の観察では、お家で一人でやる宿題にあまり意味を感じておりません。
例えば、保護者のみなさんはお家でお仕事やりたくないと思うんですね。
それは子どもたちも同じで、お家ではあまり勉強したがりません。
また、お家だとテレビやゲームなどの誘惑もありますので、塾に比べて勉強しづらい環境だと思うんですね。
そのような環境で、イヤイヤ勉強しても身につくことはあまり期待できません。
そのため、できるかぎり学習は塾で完結できるようにカリキュラムを策定しております。
ちなみに、15分程度の宿題すらお家でやりたくないから、授業後、塾に残って宿題を終わらせてから帰る生徒もいます。
お子さまが「お家で勉強している姿を見たい」だったり「勉強している姿を見ると、安心できる」といった保護者さまのお気持ちも理解しております。
しかしながら、イヤイヤやる勉強はただの作業になるため、かえって「(イヤイヤ)勉強したのに、点数が取れなかった」といった結果を招きかねません。
生徒も保護者さまにも、よろこばしい成果が得られるためにも、塾で集中して勉強してもらうことが望ましいと考えております。
必要な学習量は十分に確保しております
なお、中学生はテスト前になると必然的にご家庭での学習量が増えます。
なぜなら、テスト対策の勉強に加えて、ワークなどの提出物の作成を行わなければいけないからです。
中央区の公立中学校ではテスト点数に加えて、提出物も成績の評価対象になっています。
そこで当塾では、すべての生徒の提出物の進捗管理を行っております。
進捗管理では、提出日の1週間前までに提出物の作成が終わるようにサポートをしております。
このとき、進捗状況によっては「〜〜までに〜〜まで終わらせよう」とお家での取り組みに指示を出すこともあります。
ちなみに、提出物管理は講師の手間も大きいため他塾さんではあまりされているのを聞いたことがありません。
しかし、先ほどもお伝えしたとおり提出物が成績の評価対象であるため、当塾では講師による進捗管理は欠かせないと考えております。
また、提出物はテスト対策も兼ねています。
ですが、提出することが目的になってしまって、覚えるべきことを覚えずにただ調べながらワークをこなして満足してしまうことがあります。
それがないように、当塾ではワークの内容をしっかり覚えることを目的として追加でプリント等を出す場合もあります。
それらの結果、家庭学習の量が増えます。
さらに、ご家庭での学習量も増えますが塾での学習量も増えます。
先にも紹介いたしましたが、オプション授業でテスト2週間前から「通い放題」で通塾したり、日曜日には「缶づめ講座(6時間)」も行います。
ですので、生徒たちはテストの点数のみならず成績を伸ばすための取り組みおよび学習量を十分に確保したうえでテストに臨んでいます。
塾に通うもうひとつの意義とは?
それは、ズバリ「第3の大人と知り合うため」だと私は考えています。
もちろん、成績を伸ばすためでもありますが、それだけではないと考えます。
大人に比べると、10代のうちは見えている世界が狭いものです。
このとき、子どもたちが“身近な大人”として理解しているのは、ご両親か学校の先生くらいなものではないでしょうか。
ただ、ときどきご両親や先生は、立場上、無意識にもお子さまにご自身の価値観を押しつけてしまっていることが否めないと感じることがございます。
そこで学生時代に、ご両親や学校の先生とは別にちゃんと話を聞いてくれて否定をしない大人に出会うことは、子どもたちの人生を形成するうえでも大切ではないかと私は思います。
そして、お子さまにとっての“第3の大人”の役割を担うのが、塾の講師だと考えております。
事実、ご両親はご存知ないけれど塾講師が知っているお子さまの悩みはけっこうあります。
親子の関係では、ときには言いづらいこともあるのだと思います。
けれど、塾の先生だったら伝えやすいのだと思うんですね。
そういう存在として、生徒の心のクッションのような存在でいることも、ひとつの役割かと思います。
最近は「大人になりたくない」と生徒たちから耳にすることも少なくありません。
だからこそ、私としましては第3の大人を通じて「こういう大人もいるんだな」ということを知ってもらえたらと考えています。
そして、当塾に通うことが大人になることへの希望や、将来の夢を抱くきっかけになれたらという想いも抱き、日々生徒たちと接しています。
もちろん、塾講師もさまざまですし、塾の先生にかぎらずお子さまにプラスになるような“第3の大人”にめぐり逢ってほしいなと思います。
余談:塾長がほっこりした話
ちなみに先日、私的にうれしかった出来事がありました。
中3の女子生徒のお母さんが、娘さんの授業参観に行ったときの写真を私のLINEに送ってくださったんです。
それは、子どもたちが書いた「目標の人物とその理由」が壁に貼り出されたものでした。
そして、女子生徒は「目標とする人物」に私(三井)を書いてくれていたんです。
ちなみに、その他の子どもたちの多くはスポーツ選手など有名人を書いていました。
普段は、わりとおちゃらけている生徒で、そんなことを口に出すタイプではないんですね。
ですので、そう思っていてくれて驚いたとともにとてもうれしかったです。
(生徒と関わることができ、彼女の人生に微力ながら力添えができているのかなと…)
人との出逢いが成長をもたらす
子どもたちだけでなく、大人であっても人との出逢いや人との関わり合いが成長をもたらすと思うんですね。
例えば、ダイエットや筋トレなどは最近であればYouTubeでその方法を学ぶことができますよね。
だけど、それで痩せることができたり、細マッチョになったという話はあまり聞くことがありません。
やはり、自分一人だけでがんばりつづけることは難しいのだと思います。
そこで、一緒に伴走してくれるコーチの存在が必要になります。
コーチは、ただ成果のために厳しく指示・強制する存在ではありません。
ともに目標に向かって、ときに励まし、助言し、成果を分かち合うような存在です。
一人だと、モチベーションを維持することも難しいと思うんですね。
その観点から、ふたたび学習に目を向けますと、人が介在することが学力向上の一因などだと私は考えます。
ときどき「映像授業や通信教育などで一人で勉強してきたけれど、成績が上がらなかった」とご相談をいただくことがあります。
それは、先にもお伝えしたように人が介在しないことによってモチベーションを維持したり、効果的な学習が難しいからだと思います。
以上のことから、三井塾は生徒と最適な距離間で関係を築き、生徒たちが望む成績・志望校および人生の実現をサポートする伴走者でありたいと思います。
最後まで、お付き合いくださいまして感謝いたします。